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whippet

 

 

「ウィペットに多い病気はなんですか?」
よく聞かれます。

わかりやすく言っちゃうとねぇ、ウィペットは雑種なんです。

ウイペットは、17世紀のイギリスで生まれた犬種です。
ウサギやネズミなどの小さな害獣を駆除するために、グレイハウンドを小型化したことが始まりといわれています。
その後、農夫や炭鉱夫の間で素早く動ける体を手に入れるために、マンチェスターテリアやベドリントンテリアなどと交配され、ドッグレースに参加する犬種としても改良が加えられました。

いくつかの犬種が混ざることで遺伝子プールが大きく、それによって病気にかかりにくいのが特徴の一つです。


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皮膚トラブル

 

イタグレは皮膚のコンディションが丸見えで、薄毛や肌荒れのイタグレさんが多く来店します。

ロングラン超人気商品のフラックスオイルの評判を聞いていらっしゃる人もいます。

コンディション不良のわんちゃんに、「家の中で服を着せてますか?」と質問しますと、十中八九「イエス」で、ほとんど24時間脱がさないとおっしゃいます。

「まずは脱がせるところから始めましょう」

「え! 着せなくていいんですか!?!?」

「動物を迎えたからには電気代をケチらずエアコンで温度管理をしましょう。基本的に家は裸か軽装(tops、タンクトップ)、お外に出る時にお洋服(ロンパ)です」

「インスタやブログなど見ると、みなさんすごく着せているのに着せなくていいんですか?」

「犬は犬です。人間の欲望に付き合わせていると、湿疹ができたり毛が抜けたりします」

頻度の高い会話です。

みなさんイイネや名声が欲しくてファッション性の高い服装をさせています。

24時間着せているか、それとも撮影のときだけなのかはわかりません。

生き物(犬)には個体差があり、寒がり暑がりいろいろです。

生き物(人間)にも個体差があり、ファッション重視で盛る人もいれば、引き算する人もいます。

写真だけ見て、そうしなくてはいけないと思い込むのは短絡的です。

先日はふとカンが働いてお風呂の周期を聞くと、なんと1週間に1度とのお返事でした!

それでは皮脂コーティングが無くなり、肌荒れを引き起こしても不思議ではありません。

まずは服を脱がすこと、1ヶ月に1回のお風呂をおすすめいたしました。

でもね、それが難しいんですよ。

みなさんかわいいから飼っているわけで、やってあげたくてウズウズしている人にヤルナというのは酷なのです。

服で盛りたいし、外出から戻ったらお風呂に入れないと気が済まないとおっしゃるので、蒸しタオルで拭くことを提案しました。

でもね、それは人間の気を済ますための代替え案で、やはり頻回すぎるとわんちゃんには良くありません。

過ぎたるは及ばざるがごとし。

わたしは服屋なのでね、いーっぱい服を買っていただきたいんですが、それでわんちゃんを病気にさせたくはありません。

その時のその子に適正な品を必要なぶんだけお求めいただくのがわたしの仕事と思っています。


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病気

 

イタグレは免疫が異常を起こす病気が多いです。

多発性関節炎
関節に炎症が起きて動きが悪くなったり、跛行(びっこ)になったりします。

甲状腺機能低下症
中年以降に多く、何となく老け込んだように見えます。
8才以上に多いため年のせいにしがちですが、血液検査すれば分かりますし、ホルモンを補えば若返ったように元気になります。

アジソン
副腎を攻撃するためホルモン不足になります。
嘔吐や下痢を繰り返し、消化器症状で始まることが多いです。
これも注射と飲み薬を補えばほぼ普通に生活できます。

甲状腺も副腎もホルモンが足りなくなる病気なのでホルモンを補えばコントロールできます。
ホルモンが出すぎる病気より治療はず〜っと楽なので心配はいりません。

関節炎や筋炎は少し困ってしまいます。
不定期に発熱を繰り返したり、跛行、元気消失など、特徴的な症状ではありませんが、よく観察すれば気がつくはずです。

また自己免疫性の関節炎や筋炎はステロイドで抑えるため、飲ませる期間や量などにより副作用が出ることがあります。
必要最小限の薬用量を決めるのが重要ですから、じっっっくり先生と相談してください。


ウィペットは犬種を混ぜて作った犬なので遺伝子プールが広く、そのため疾患が少ないのがひじょうに気楽です。
ウィペットとイタグレ、形が似ているだけで、まったく別の犬です。



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イタグレの耳

 

 

勇気を持って、禁断の話をしましょう。

イタグレの耳はローズイヤーという折り曲がった形状をした耳です。

【付け根はたいへん高く、小さく、軟骨は薄く、折り畳まれ、項と頸の上部に沿って寝ている。
犬が注意を払っている時には、耳の付け根は立ち、耳朶は側方に水平に掲げられ、<フライング・イヤー>や<プロペラ形の耳>と言われる形に掲げられる】

今は立ち耳が過半数を超え、ローズイヤーをご存知ない方が大多数の時代になってしまいました。
十年ほど前は「愛せないわけではないけど、恥ずかしくて散歩に行けない」というほどのポイントでした。

しかし今や成長過程で少しずつ立ってくるのではなく、すでにペットショップにいるうちに立っていて、それを知らずに買う方がほとんどです。
うちの犬を見て「…あの子たち、耳が折れてる…」ヒソヒソ聞こえてくるほどです。

…これはイタグレ界にとってかなりかなり残念な現象です。
売れさえすればどうでもいいと乱繁殖する日本のペット産業と、不勉強で踊らされる国民性の現れです。
どこがどんな形であろうと犬(いきもの)が非難される筋合いはありません。
しかし、「血統書付きの犬」は飼い主が思うところのかわいければいいというのとはまた別の話が存在します。
歴史は正しく受け継いでいかなくてはなりません。
わたしたちの代で崩してはいけません。

「イタグレって書いておけば人気だから売れるよ」
消費者が不勉強だと舐めてかかる繁殖場が発生します。
病気を持って生まれ、形もサイズもバラバラ。
わたしたちはせめて入り口の知識を得てから迎えないと、生き物たちに迷惑をかけてしまいます。

バッシングを恐れて口にできない禁断の話でした。
本意が伝わりますかどうか。

 

 


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生と死

 

 

ご相談をいただきました。

 

老犬は踏ん張りが効かなくなり、足がズズズと開いて滑ります。
滑らないように靴下をはかせても脱いでしまうとのことでした。

 

いつにも増して長文ですがお付き合いいただけると幸いです。

 

わたしは犬に何かさせるより、まず環境を整えてやることが先だと考えています。

滑る足に靴下を履かせるより、滑らない床にするのが先です。
今回はタイルカーペットをお勧めしました。
老犬はあちこちで粗相をするので、洗えない大きな絨毯を敷きたくないお気持ちはよくわかります。
裏ゴムのキッチンマットなど、いつも徘徊する場所に狙って置くのも良いです。

 

ふわふわと徘徊するだけでなく、壊れたおもちゃのように一点でクルクル高回転する時があります。
ボケると男性でも止められないほどの力で振り払います。
クルクル高回転は遠心力で転びます。
どうやって止めさせたらいいですか? とのご質問には、なぜ止めないといけないのですか? と質問しました。
高回転が脳に悪い気がするとおっしゃるので、まだ4歳なら治療や手術など考えますが、もう14歳なら好きにさせてあげたらいいのではと伝えました。
脳に悪いというより、すでにお脳が遠くなっているのですから。
転びそうになったら支えてやる、周りにマットを敷くなど環境を整えることをお勧めしました。

 

やめさせることばかり考えておられたのか、「好きにさせる」にかなり驚かれていました。

 

14年間もともに過ごし、ボケて徘徊できるまで長く生かせた立派な飼い主さんです。
ご自分とわんちゃんを褒めて、ここまできたら治すだ止めるだ考えず、わんちゃんの好きにさせてあげたらいかがですかと申し伝えました。
痛い、苦しだけは何としてでも止め、ロウソクが細く小さくなるようにしていきましょう。
静かにスッと火を消せたら大成功です!
すごく驚き、そしてすごく勉強になったと喜んでおられました。

 

10分の電話の前後で、何も状況は変わっていないんですよ。
死に際の話までしましたが、声のトーンが上がり、明るく澄んでいました。
お伝えしたのはわたし個人の考えで正解、不正解ではありません。

 

ようは気の持ちようです。
悲しく寂しく老後を過ごすか、やったぜ満塁ホームランだ! と最期を迎えるか、好きな方を選択すれば良いと思います。

犬のことだけではなく、親や自分も同じ。

 

枯れ朽ちるのか? 
でっかい花火をぶち上げるのか?

 

その予行練習をさせてくれる大先生が目の前にいます。
ほんとに感謝です。

 

 

 


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気をそらす

 

 

手術やケガの部分を気にして舐め壊してしまうことがあります。
カバーするためのお洋服などをご注文いただく際に、ちょっとつけくわえてお話しさせていただいてます。

 

患部を舐めて困るのなら、他を舐めてもらいましょう。
やめさせることばかり考えてしまいがちですが、場所をシフトするよう仕向けるのです。
患部とは関係ない足首などに絆創膏を巻くと、今度はそちらを気にして舐める場所を変えることもあります。

骨折のギプスもいきなりすべて取るとヒャッホー! しちゃうかもしれないので、「まだ安静なのか」と気づくようにダミーで包帯を巻いておきます。
ようは包帯が気になれば、いつも通りには動かないってこと。

 

わたしだちだって、いけないと知りつつもカサブタ剥がして血を出したり、触っちゃいけないといけないとニキビをつついて膿ませたりします。
ね、気になったらやめられないでしょ(笑)。
だからそれ以上に気になる何かを探して、それを与えてみましょう。

 

いつもは噛んではいけないスリッパを、この際存分に噛ませてあげるとか(笑)。


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老犬の目

 

 

老犬の調子はどうかとお声がけいただきます。
うちの子のことではなく、老犬のたどる様子をお知りになりたいのだろうと理解し、参考になるようなお話をしております。

 

「目が見えなくなったら」を心配なさる方が多いですね。
物にぶつかるのではないか、部屋の模様替えが必要かなどです。

老化で視力が落ちるころには身体も老化していて、青年期のチャカチャカではなくなっています。
活発に走り回り、怪我するほど壁にゴツン! なんてことにはなりません。

 

あちこちが総合的にゆっくりと坂を下るように老いていく。
ちょっと大げさですが、どんどん神様に近づいているような、神々しさを感じます。
だからわたしには寂しいとかかわいそうという感覚はありません。

 

 

 

 


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イタグレの歯

 

 

うーん、イタグレの歯(歯茎)はかなりの曲者か?

 

★歯肉炎★
Italiangreyhoundは細いアゴのわりに歯が大きいです。
しっかりした場所が確保されていないところに歯が生えているようなイメージです。
歯肉炎になりやすので、歯磨きの習慣をつけた方が良いと思われます。
4〜7ヶ月ころに永久歯に生え変わりますので、それまでに歯磨きの練習をしてください。

 

これは師匠から承ったことで、孫たちにもこれを伝授しています。
もちろん自分の犬も朝晩コツコツと毎日歯磨きしてきました。
なのにですよ。

 

「歯肉炎になりやすい」

 

この歯肉炎、命にも関わるとひしひし感じています。
歯のあたりからどんどん上がり、鼻や目が悪くなり、膿が出るようになります。
No.2は鼻水というか、膿をクシュクシュと飛ばして呼吸困難になるほどです。

まだ体の寿命が来ていないのが困ります。
それだってもう15歳にも近かったら、命取りになるかもしれない麻酔手術なんてできません。
ずっと歯磨きしてきても、傷んでくると痛みでできなくなります。
それと寿命との帳尻がうまくいけば大団円です。
もちろん劣化はしてきているものの、No.1はこのようなことはありません。
No.2は先々こうなるだろうと理由はわかっていて、夫婦で「彼女らしさ」の選択をしたので後悔はありませんが、日数がずれたとは感じています。
(一人歩きして誤解や閉塞感をうむので、ここに「理由」は書きません)

 

No.2の膿と同じ独特なにおいをご来店のイタグレさんから感じ、それでこの記事を書くことにしました。
「何歳ですか?」
「7歳です」
もちろん口にしませんでしたが、早すぎる…帳尻が合わなくなるなと思いました。

 

イタグレが罹患しやすいものの一つ、それも重篤に発展するものではないかと感じています。


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お尻の噴火

 

 

肛門腺は肛門の左右、4時と8時の方向にある分泌腺で、袋の中にそれはそれは臭〜い液がたまっています。
液には個体差があり、さらさらな子、クリーム状の子、ぼそぼその子、たまりやすい子、あまりたまらない子、色も色々千差万別です。
月一ペースで絞っておけばまずトラブルはありませんが、中には炎症を起こして痛カユそうにすることがあります。
肛門腺が炎症を起こすとお尻を頻回に舐めたり、ズッズッと床にお尻をこすりながら前進したりします。
この炎症はとても痛いようで、元気や食欲の消失、動作が緩慢になります。
それを見逃して手当てしないでいると肛門腺が膿んで肛門脇に大穴が開くことがあります。
けして大げさではなく、さながら爆発です。
大噴火してお尻が血だらけになったイタグレをわたしは見たことがあります。
それも犬親戚会で(笑)。
親戚会が近づく季節になると、あの大爆発を思い出さずにはいられません。

 

 

 


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老化とラバーブーツ

 

 

後々のために、ちょっと頭の片隅に記憶しておいてください。

 

老人の足が持ち上がらずにつまづくように、犬も年とともに足が持ち上がらなくなります。

一歩いっぽ、ちゃんとスっスっと前に上がっていた足が上がらなくなり、地面に擦りながら歩くようになります。

つま先が上がらなくなるので、正面2本の爪の上部が削れるようになっていきます。

その段階が過ぎると、今度は指の上を擦って擦過傷ができます。

散歩から帰ると指の上が擦り剥けて出血していたりです。

それがもっと進行してもっと持ち上がらなくなると、足が内向きに入ってカックンとします。

爪や指、甲の上側を擦ってケガするようになっていくわけです。

 

ippukuで販売しているラバーブーツはその保護にもなります(獣医師推奨)。

いつかのときのために、覚えておいてくださいね。

 

http://ippuku.shop-pro.jp/?pid=38115326

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


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