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今の段階ではそれでいい

 

パーソナルトレーナーに言われたことがあります。

「今の段階ではそれでいい」

この一言、ものすごく奥が深いです。

すぐできることもあるけど、体のことはコツコツ積み重ねた先の先にあることばかりです。
でも人って先を急ぎたいし、結果を欲し、答えを知りたいものなのね。

山の裾野にいるときはせいぜい2キロ先の話しか理解できっこありません。
頂上の景色を聞いたってわからないんです。
自分の足で一歩いっぽ進み見る景色の先に頂上はあります。

裾野の人、半ばの人、頂上手前の人。
人のレベルやステージはいろいろです。

だからね、「犬の躾」をググっても、それは全員に、そしてその時のレベルには当てはまりません。
ビギナーさんには中級者向けの説明は合わないのです。
わたしたちもワンコも生き物で、流動的ですしね。
「ネットに書いてあるのは本当?」と質問されますが、間違えではないけど、正しくもないという事になります。

「今はビギナーでも、この子と一緒に景色を見ていきたい!」
その情熱に勝るものはないとわたしは思っています。
「うちの子ダメなんです」と犬のせいにするのではなく、なぜうまくいかないのか、どうすれば伝わるのか自分を省みる。

先を急ぐな、次の一歩のために今いる地面を踏みしめろ。
今の段階では、それでいいの。
今を丁寧に過ごす先に次のステージはあるから。


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無知は残酷

 

 

十年ほど前、イタグレを飼っている女性がサイトを見て電話をかけていらっしゃいました。
一人暮らしの彼女は癌になってしまったそうで、イタグレをもらってくれる人を紹介して欲しいとのお話でした。
見ず知らずのわたしに頼るほど困っていたわけです。
犬なんか飼っている場合ではない ! とパニックでした。
間をあけず翌日電話しましたが、「もう買ってもらった、もういない」とのことでした。
電話帳で引き取り屋を見つけ、数万円を支払い引き取ってもらった、きっといい人に飼ってもらえるだろうとおっしゃっていました。

...無知は残酷です。

知り合いにも癌や病を患っている人はたくさんいます。
犬がいるからこそがんばれるとおっしゃる人もいれば、逆に負担になる人もいます。

ファミリーが大勢いるippuku犬舎は、親戚宅をお泊りしながら飼い主の退院を待てます。
知らないところに手放す選択はわたし達にはありません。
「人も犬も一人ではない」も、ブリーダーから迎えるメリットとの一つで、わたしがブリーダーをしている理由でもあります。


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品がない

 

 

ワンコ障害物ゲームみたいなテレビ番組を見ました。
人に話しかけられたり、ボールが転がってきたり、牛肉が置いてあったりと、いろんなトラップ、誘惑を振り切って、きちんと飼い主の横について歩けるかを試していました。

...なんて下品な催しでしょう。

お肉が置いてあったら食べますよ。
うちはテーブルに置いてもかってに食べないけど、それは食べないでねとお願いすることで、食べるか試すゲームなんかしません。
食べたいだろうに、食べないでくれてありがとうねですよ。

わたしたちだって、誰かに何かを仕掛けられて、知らないうちに試されるなんて嫌でしょう。
「ペットじゃありません。家族です!」とか言いながら、犬(家族)に肉を試すゲームっていったいなんだろう。
言ってることと、やってることが違うでしょう。
大きな巨人に自分がもてあそばれ、試されるところを想像して欲しい。
そんなの悲しくないか?

品がなさすぎる。


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飼い主

 

 

もう20年も前のこと。
動物病院の待合室で聞いた話です。

「お母さんが散歩させられちゃダメでしょ! なんのためにリードがついてるの!」

受診していたのは、目を怪我したワンちゃんでした。
草むらに顔を入れて、枝で目を突いてしまったのです。

毒だんごを仕込むバカも世の中にはいるし、見えない草むらに顔を突っ込ませてはいけないとの先生のお話でした。

「なんのためにリードがついてるの!」

この言葉はわたしにズバッと届きました。
犬の自由にさせないとかわいそうとのお気持ちもわかるのですが、もし危険な目にあったら? もっとかわいそうですよね。
大切な我が子をリードでリードしてあげる。
制御も愛情です。

ワンちゃんに散歩させられない、飼い主主導の散歩の大切さ。

 

 


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ありがとう

 

 

十数年前のイタグレ社交界はすごい厳しくて、犬友さん達と過ごす時間は緊張しきりでした。
家庭の躾ではなく、お教室でもなく、訓練所でがんばっている人たちもいました。

静かに待てなかったらどうしよう。
集合写真でチャカついたらどうしよう。
人間のベンチに乗っちゃったらどうしよう。

あー、うちの子だけできなかったらどうしよう!

きっと注意される。
わたしの躾が悪いと書かれる。
ううううー、自信ないー。
無理ー。

厳しかったけど、正しい知識を伝承してもらいました。
それは今でもわたしやうちの子たちの財産になっていて、感謝してます。
 


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コンセプト

 

 

いつもありがとうございます。
ippukuです。

ブリーダーはいろんな思いをそれぞれ持っています。
わたしのコンセプトは「健康で飼いやすい子犬をお渡しする」です。

日本のペット産業は健康な両親犬から繁殖せず、購入者もなぜかそれを気にしません。
病気のある両親から、病気の子どもを産ませるのは当たり前ではないと、ワンちゃんを迎える人たちが気づかないと、かわいそうな犬は増える一方です。
そして、あまりにも早く親兄弟から離しすぎるため、精神的にも未熟な子がとても多いです。

千葉県にある実店舗には、持病がある、噛む、手こずって大変とおっしゃる方々が大勢いらっしゃいます。
暴れて噛んで、服や首輪の試着ができない子も少なくありません。
わざわざお運びくださる方々は真面目な飼い主さんですが、飼いきれずに手放す人たちも世の中にはいます。
保護犬ちゃんを迎えるよりも先に、まず放棄される犬を減らすのがわたしの仕事と認識しています。

健康な両親から生まれ、たくさん母乳を飲み、成犬や兄弟たちと勉強し、心も体も成長したた子犬であれば、新しいお家に行ってすぐ家族になれます。
わたしはそういった子犬を育て、みなさんにお渡しし、飼いやすさを実感していただきたいと思っています。

 

「生後60日ルール」

この間に犬同士勉強し合わないと、まるでドアが閉じるように、その後は社会勉強できなくなります。
飼い主さんがいくら頑張っても教えきれないのは、この生態があるからです。

年内、イタグレ一回、ウィペット一回、出産予定があります。

お声かけください。

 

 

 

 

 

 


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全員を主役にするからついてこい!

 

 

うちは接客がすんごく長くてですね、一人ひとりのお客様とかなりお話いたします。

お帰りになられた後に反芻すると、ムムゥと考えさせられ、そうかと気づかされ、勉強になることがたくさんです。

 

お散歩デビュー前のパピーちゃんも多いんですが、15年店をやって来て10歳過ぎの老犬もかなり増えてきました。

うちは2月に一頭(遊姫)亡くし、現在は10歳超えが2頭(名誉、神名)います。

 

年を取っていく=お別れの日が近くで、年をとるのを恐れ悲しむ方がいらっしゃいます。

そうね、わたしもそう感じていたのかな。

でも今は違いますね。

 

昨日今日と、10歳超えのイタグレさんが来て思ったんですよ。

これからが犬飼いのクライマックスですよ! 充実した日々を楽しめますね! ワクワクですね、って。

 

…へぇ、わたしそんなこと思ってたんだって気づきました。

 

若い犬と出かけたり、走らせたり、着飾らせたり、それはもちろん楽しいですよ。

でもそれはクライマックスではないな。

見えなくなったり、歩けなくなったり、トイレが大変になったり、その介添えってすごく楽しいですよ。

白髪になって、肉が落ちて、見た目は貧相だけど、よくここまでがんばったね、偉いねって嬉しくて、さみしいなんてまったく感じません。

もっと言っちゃうと、目の前から肉体がなくなるだけだし、最後の日までがんばるんだから、しんぢゃうことも悲しくないかな。

 

すでに覚悟してるっていうより、たぶんそこがクライマックスのてっぺんだとわたしは思っていて、有終の美の華やかな舞台に自分と犬を連れていく努力をしているんだな。

おばあちゃんの名誉も、子どものpoも。

 

さっき、そんな自分に気づきました。

 

 

 


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行、儀、道、徳。

 

 

わたしね、マナーとモラルって言葉を意図して嫌ってます。
マナーが悪いという言葉はそれこそ一日何っ回も耳に入りますが、自分の口から発することはありません。

 

なんだかなんでも横文字にしますでしょ。
ニュアンス的に使ったり聞いたりしている言葉がたくさんあります。
コンプライアンス、ソリューション、プライオリティ、ロハス、コンセンサス、エビデンス、、、うーー。
同じようにマナーやモラルもニュアンスボケな感じがします。

 

マナーとはお行儀やお作法です。
モラルとは道徳や倫理です。

いつのころからか、言葉が変化しました。


おばさんだからかもしれないけど、マナーとモラルはわかりませんが、行儀と道徳ならわかります。

パソコン教室でさわぐ子どもに「行儀よくなさい」と言っています。
「マナーよくなさい」では、わたしの感覚とは大きなズレがあります。
「マナーを守りなさい!」と言ってるお母さん見て、いや、行儀が悪いんだって笑、みたいな。

 

行、儀、道、徳。
どれも人生が凝縮された文字です。
これらはマナーやモラルとはまったく別物です。

 

写真は「マナーが入っている」てんちゃんです笑。
これは犬用語です。

 

 

 


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失うのが先で、得るのはその後。

 

 

仕事場で「断捨離」の話題がでました。
Sちゃんもリエちゃんも、トランクルームを借りて置き場に困っている物を片付けたいと言います。

 

「わたしが片付けに行ってあげようか?」
Sちゃんがマジで「ひぃぃぃ!」と言いました(笑)。
「やだ! 怖い! なんでも捨てられちゃいそう!」

 

わたしは古びたパンツをはいているより、まだ余力を残したパンツを捨てて、きれいなパンツをはきたい(笑)。
新しいものを買いたいから、古いものを捨てます。
水は流れていないと新鮮ではなくなるし、投入ばかりしていたら溢れかえります。
物を循環させる行為は経済効果なので、自分がちょっといいことをしている気にもなれます(笑)。
執着心もないし、失うことも怖くないし、えぇ、もう、ばんばん捨てますね。
しまった! 捨てなきゃよかった! なんてまずめったにないし、もしそうなったらまた買えばいい(追加購入したことはない)。

だからってわたしにだって、後ろめたい気持ちはあります。
物を捨てるときは、ぎゅっと握りしめて「ありがとうございました」とお礼してからゴミ箱に入れます。

 

肺を空っぽにしてからでないと、息は吸えません。
失うのが先で、得るのはその後。
何かを得るためには何かを失う必要があり、失うことで得られるものがある。


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節目

 

 

個々の子犬それぞれに話しかけ、体を拭き、抱きしめ、手厚い世話と教育をしています。
わたしの持っているすべてを子犬に吹き込んでいます。
日々賢くなり、手間も想いも積み重なっていくので、本来ならどんどん値上げをしたいくらいなのに、当初と変わらぬ据え置きにしています。

 

この考えは服も同じです。
職人の技術や想いを安くできるはずがありません。

 

「安くならないんですか?」という方に対しての返答です。
「おーー!」と、ほとんどの方が納得なさいます。
日がたてば当然値下げするものと、安易に思い込んでいるだけなのです。

 

男性に売れ残りとは言いません。
「女と犬は日が経つにつれ安くなる」
経年=劣化=価値がない。
新たな年号に変わろうとしている今なお、日本人は勘違いしています。

 

本日53歳の誕生日を迎えました。
熟女なめんなよ💖

 

 

 


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