気温が下がるにつれ、「スヌードしないと耳が切れますか?」という質問が増えました。
垂れ耳の犬種によくある、耳の縁にかさぶたができる疾患です。
最近立ち耳が急増していますが、立ち耳は厚いので心配ないのではと思います。
本来のローズイヤーで、ヒックリかえってしまいがちの薄い耳は注意です。
みなさん「いきなり切れた!」とおっしゃいますが、そのようなことはありません。
毎日見ていると、耳の縁にかさぶたのような、フケのような、白っぽいかさかさがつくことに気づけます。
と申しましても、つい最近名誉のことで獣医さんに「突然なったっていうけど、そうゆうことはないんだよね」と、自分の脚のことではトレーナーさんに「犬の耳と同じで、突然ってことはなく予兆があること」と言われたばかりなので、あまり偉そうに言えません(笑)。
そのかさかさがひどくなると、裂傷、亀裂などがおこります。
耳の先が気になったり痛かったりするので、頭を振って耳をパタパタさせます。
そうすると血が飛びちり、よけい悪化します。
動物病院に行くと耳先に絆創膏を貼ってくれて、パタパタさせないよう押さえておくのがいいですよと言われると思います。
ここからがわたしのお仕事、スヌードの登場です。
ippukuのスヌードは頭を振ってもずり下がらないと好評いただいております。
前足で執拗にこすったら外れると思いますが、来店のイタグレちゃんが試着してもすごくイヤがるようなことはないようで、そのままして帰ったりもしています。
「どうせずり落ちちゃうんでしょ」ともよく言われます(笑)。
頭のサイズに合っていなかったり、前足でガシガシしたらそうなるかもしれませんが、うちの4頭に何度も試してから商品化しているので「どうせ」ってほど簡単にずり落ちることはありません。
みなさん熱心な飼い主さんばかりなので、「スヌードしないと切れますか?」「切れないようにスヌードをかぶせなくてはいけませんか』とおっしゃいます。
ここで「ぜったいしてください!」と言うと売上げアップにつながるのでしょうね(笑)。
でもわたしは切れるときは切れる、切れない子は切れないと思います(^^;
スヌードしていれば切れないと安心しちゃうよりも、毎日耳先をチェックしてあげること、切れちゃったらスヌードで優しく押さえてあげることの方が重要だと思います。
かわゆいアクセサリーにもなりますし、持っていて良かった! というときがあるかもしれないので、おひとついかがでしょうといったところですね。
みなさん寒さからなるシモヤケだとおっしゃいますが、真夏の日差しに当たることで悪化することもあるので、シモヤケとは限りません。
北海道のイタグレ全員がなっていることもなく、あたたかい地域の子だってなります。
千葉県に住むうちの4頭もそういった傾向があるのは1頭で、他の3頭は過去に一度も経験していません。
免疫系疾患の影響もあるそうで、去年なったから今年もぜったいになるということもなく、やはりその時々の体調なども影響するのでしょう。
悪化を防ぐためには乾燥させないことが大事です。
シモヤケ=あっためてやりたいところですが、乾燥をまねくストーブを近づけるのは良くないようですよ。
それよりも加湿器ですね!
症状が出る前の日頃のお手入れとして、ワセリンを塗りぬり保湿マッサージするのが有効です(人間の薬局にあります)。
炎症がひどいときはステロイドの入った軟膏を塗ります(獣医さんに処方してもらいます)。
ほんとにひどいとドライフラワーのようにパラパラと耳が落ちるらしいですが、日本に住むイタグレでそのようなことは聞いたことがありませんし、断耳せざるをえなかったという子も知りません。
耳の先がギザギザに欠けるくらいで、かわいいことに違いはありません。
これくらいのことは経験のうちですが、ちゃんとしたことはどうぞ動物病院にご相談ください。
スヌードにつきましてはメールやお電話でご質問くださいませ。