20140131
スタンダード
すべての犬種に、繁殖指針とするための「犬種標準」(スタンダード)が定められています。
目、耳、指、肩、脚…などなど、体の各部に至るまで細かく規定され、理想的な姿としています。
内面を決めるものではないので、容姿はどうあれかわいいことに違いはありません。
でもそれは迎える側のことであって、純血種を扱う売り手側の考えがそうあってはいけないと思うんです。
その犬種の魅力をまったく無視して、犬に子どもをうませて販売しているだけの繁殖業者をブリーダーとは呼びません。
繁殖工場っていうんです。
イタグレ界も他の流行犬種と同じように乱れてしまったことがほんとうに残念です。
不良品をつかまされたと気づいても、だからって返せるはずがないじゃない…と、泣きながらおっしゃる方もいらっしゃいます。
そうゆう、命あるもの、かわいいからという飼い主の思いにつけこんでるんです。
長く名の通ったイタグレの専門犬舎は日本に数件です。
そういったところの犬は、スタンダードがうんちゃらかんちゃらとかそんなこととっぱらって、オーラがありますよ。
何も知らない人でも、見たら納得してしまいます。
そしてだんだんそこから好みというものが出てきます。
良い犬だってのはわかるんだけど、うーん、でもわたしの好みではないんだよね〜って感じです。
今のスタンダードはソリッドなので、神名のようなアイリッシュはいただけません。
でも、派手好きなわたしはアイリッシュも悪くないと思うんですね。
そういったことが強く深くな(りすぎ)ると、よし、イタグレを極めて、良い犬を出そうじゃないか! ってことに至るのかもしれません。
そうゆう使命感がないとブリーダーとは言えません。
ただ交配して、ただ生ませて、ただ売るってのはぜんぜん違うんですよ。
いい写真なので黙って引っ張ってきました。
これで4ヶ月ですよ。
もうできあがっちゃってるじゃないですか。
この知性あふれる表情。
たぶんマルシェだと思います。