ハーフチョークの練習を、わざわざ遠方からいらしてくださるお客様がいらっしゃいます。
真面目で真剣なのです!
それはよ〜くわかるのですが、みなさん共通で「ほんと〜うに引っぱり癖を直したいのですか???」という不思議な行動をなさいます。
わんちゃんが店内を歩きますとね、「○○ちゃん、だめよ、どこにいくの、だめ、こっちにきなさい」とおっしゃりながら、ふらふらと飼い主さんがわんちゃんの後をついて歩きまわります。
これを拝見しますと、お散歩も飼い主が犬を散歩させるのではなく、飼い主が犬に散歩させられているのだろうと想像できます。
「今日は好きに歩かせてやろう」と決めているならいいのですが、引っぱり癖を直したいとおっしゃりながら不思議な状況でしょう?
「ここにいなさい」と犬に伝えて自分が動かなければ、小型犬ならその場にいます。
「まず、おかあさんが犬に連れられないこと」
この最初の言葉にみなさん「おぉ!」と声を上げます。
「どうすればリーダーだと認めてもらえますか?」と質問している人をリーダーだと思えますか? そうゆう上司に部下扱いされたくないですよね?
飼い主であるあなたが「自分が主導権を持つ」と決めましょう、とお伝えしています。
あなたが行くところに犬がついて来る、あなたが犬を散歩させるという意識で歩くだけで、わんちゃんの暮らしぶりは激変します。
わんちゃんは甘い生活の終焉だとちゃ〜んと知っているので、首輪をしただけで「やべっ」という顔をします(笑)。
だからやらせれば100%できちゃうんですね!
それを見た飼い主さんは「あ、あ、あ…できてないのは…わたしだったの?」と気づかれます。
一通り説明してから「うちはこうやって、同時に4頭以上ひくんですよ。1頭でできなくてどうします?!」と意地悪を申します(笑)。
するとはっとした顔で「がんばろう!」とおっしゃってくださいます(^^)